飛鳥ストリングス クリスマスナイト
日時:2001年12月19日(水)18:30会場 19:30開演
at Star Pine's Cafe 三鷹市吉祥寺

メンバー&ゲスト:
member 金子飛鳥(Vln)、相磯優子(Vln)、高橋香織(Vln)、大久保裕子(Vln)、滋賀
恵子(Vla)、両角里香(Vla)、笠原あやの(Vc)、吉野弘志(Cb)

Guest:やまがたすみこ(Vo)

金子飛鳥率いる飛鳥ストリングスのクリスマスナイト。ゲストに透明ヴォイスの歌姫やまがた
すみこを迎え、一足早く温かいクリスマスの一夜をお贈りします。
 第1部  (飛鳥ストリングスのみ)
【夢みるドンキホーテ(Dreaming DON QUIXOTE)】
飛鳥:皆様、こんばんは、飛鳥ストリングスです。1曲目は、「夢見るドンキホーテ」という曲を
やってみました。ドンキホーテ。ちっちゃい頃、すごい好きだった本だったんですけど、大人に
なってもう一回読み返した時に、ドンキホーテがどんな精神状態で旅をしていたのかなぁって
興味を持って、それで出来た曲です。

最初にメンバー紹介をします。
ベース、吉野弘志、チェロ、笠原あやの、ビオラ、両角里香、同じく、ビオラ滋賀恵子、
バイオリン、大久保裕子、同じくバイオリン、相磯優子、そして、高橋香織、私、金子飛鳥です。

【いつか見た空】
じゃぁ、次は大久保裕子さんの曲で「いつか見た空」。ヨーロッパの方を、こう、電車で旅して
いる時の窓から見える風景というのが、イメージ、なんでしたっけ?(大久保さん頷く)
そういう曲です。

【A blessing of your heart】
〔飛鳥〕元々、前に此処でやった時には、確か三十人位いまして、楽屋はもうごった返していて、
此処になんとアンコールの時には、チェロも六人位乗っちゃったんですよね。
それで、今の曲などもコーラスがこう、ファーストバイオリン、セカンドバイオリンといって普通は、
私達のストリングス(のように)大勢でやる時には、こっち側にファーストがきて、その横に
リズムの要になるようなチェロがきて、で、ビオラがきて、セカンドをふるっていう特殊な置き方を
してるんですね。
それで「ハァーアァーア」というと、こっちで「ハァーアァーア」ってやるように やってたんですけど、
二人、二人で、もう前後になってしまいましたね。(笑い)。
次はテレビのドラマの為に書いた曲です。
えー、「感動」という仮題が付いてたんですけど、なんだっけ、そうだ「A blessing of your heart」

サトウチクゼン君という音楽プロデューサの彼が題名を付けてくれました。
では、やってみたいと思います。

【月は災いを忘れさせる】
〔飛鳥〕クリスマスコンサートといって、全然クリスマスの曲をやらないのと思われてるかも
しれませんが、二部に集中して、クリスマスの曲をやりたいと考えています。
で、二部にはボーカルの素敵なやまがたすみこさんもお迎えしてます。
じゃあ、ここでデュオ
でコントラバスとバイオリンのデュオで、「月は災いを忘れさせる」。
印度神話から取って書いた曲です。

【いつも何度でも】
〔飛鳥〕災いは忘れさせられた?(笑い)
次はですね、今一番流行っている、ちょっと前にかな?
映画『千と千尋の神隠し』という、私も、すぐそこの映画館に整理券取るのに3時間も並んで、
整理券持っている人は、こんどは始まる1時間前からその整理券の順番通り並んでないと
整理券は無効になると云われて、もう本当にね、一日中潰しましたけど。(笑い)
でね、、家族の中で意見が割れて、私は結構面白かったんだけど、夫は、 「思った通りに筋が
進んでしまう」と云っていた。(笑い)
でも、曲は、良いですよね。「いつも何度でも」。ちょっと、北欧風にアレンジしてみました。

映画といえば、最近同じ様なので『ハリー・ポッターと賢者の石』というのがね。
もう見た方、いらっしゃいますか?《yosinonさん手を上げる》
はぁ、どうでしょう。
アメリカの新聞評には、本の方が、想像性が深まるから、面白かったっという意見が載ってた
らしいんですけど、実際に見てないので。どうでした?
〔yosinon〕いゃぁ、本読んでないから、分からないです。(爆笑)
〔飛鳥〕じゃぁ、単純に楽しかった?
〔yosinon〕面白かったです。
〔飛鳥〕あぁ、是非、行きたいなぁ。あれも、でも整理券状態ですよね、吉祥寺あたりだとね、
きっと。(笑い)
ジブリの森もねぇ、行きたいんですけど、もう早々と、二ヶ月先位までずーっと予約いっぱい
ですよね。えーっ、いらっしゃった方、は?《今度は誰も手をあげず》
あー、いませんねえ、行きたいんだよね、吉野さんもね。いつもあそこの前を私は通ってるん
ですけれど、自転車で。
結構、時間が決まって2時間後とか3時間後毎位に予約なんですね。
《ストリングスのメンバーから「どうして」って質問》
うん、要するに中の人間を一杯にしちゃうと見れるものが見れないし、楽しめないかなって
いうことで人数制限している。以外と年代のせいですかね、
えへへ・・・、私は最初からわくわくしていて、いつ始まるか、いつ始まるかと思って
たんです。じゃ、全然関係ありませんが「Royal Penguin Blues」。

【Royal Penguin Blues】
〔飛鳥〕最後のコントラバスが皇帝ペンギンの嘆きというような気持ちです。
えー、この曲はビオラ殺しの為に、あっチェロもか、書いた曲なので、ちょっとここらで休憩を
頂きたいと思います。2部はうって変ってクリスマスの雰囲気にしたいと思います。

 第2部 飛鳥ストリングス+やまがたすみこ(Vo)
【星に願いを(映画ピノキオから)】
〔飛鳥〕映画ピノキオから、「星に願いを」でした。
じゃ、ここでお待ちかね、ゲスト・ボーカリストやまがたすみこさん。
《スミ登場、拍手》

【スミ 本日のいでたち】
黒いドレスに、黒地に銀色の模様の入ったケープを着用。
靴は黒色。形は前回の赤色と似たもの。
髪は前回より幾分伸び、赤のメッシュを入れてました。耳には、シルバーのイヤリング。
右手中指にシルバー、左手薬指にゴールドのリングをはめてました。


【ANGEL WE HAVE HEARD ON HIGH(あら野のはてに)】
【JOY TO THE WORLD(もろびとこぞりて)】
〔飛鳥〕いつも、Voice Projectでも一緒にやらせてもらっているんですけど、彼女の天使の様な
澄んだ声には、もぅ憧れているんです。
《スミ、天使の様に軽く羽ばたいて見せた。》
えへへ・・・。クリスマスの歌なんていったら、もう彼女の他には考えられない、っていう感じ
ですね。
〔スミ〕透明ボイスということで・・・。《スミ、口をパクパクと歌う様な仕草でおどけて見せて・・・
当然、声は聞こえません。》
(笑)なんちゃって。
〔飛鳥〕じゃぁ、ANGEL WE HAVE HEARD ON HIGH、そしてJOY TO THE WORRLD
(もろびとこぞりて)、ちなみに最初の曲の日本名知ってる?知らない・・・か。
〔スミ〕知ってた様な気もするんですけど・・・。
〔飛鳥〕すいません、じゃぁ、続けてやってみたいと思います。

【Have Yourself A Merry Little Christmas】
〔飛鳥〕じゃぁ、続けてクリスマスの曲ということで、Have Yourself A Merry Little
Christmas 《スミ 小さく咳払い ウゥン》

【12月の孤独】
〔飛鳥〕次は、あっ、そうか 楽器を置く場所というのがないんだ・・・。
突然リハーサルで、「ハンドマイクで歌えば」なんていうことになってしまって・・・。
《飛鳥さん、バイオリンを置き、前に出てくる。》
〔スミ〕初めてじゃない。うふふ。
〔飛鳥〕そうですね。彼女と二人でやって見たいと思います。
〔スミ〕だってね、あんなところでね、歌う、バイオリン弾かないのだったら、ぜひ。
〔飛鳥〕そうなんですけど。まぁ、これは、あのぅ、『12月の孤独』という仮タイトルが
付いてて、こないだ『町じゅうがたった一つのクリスマスツリー』という題名にしたと云ったら、
仮題のほうが好きだと云われ、また、今日から戻そうかと、思うんですけど・・・。
まぁ、人生長いと寂しいクリスマスと楽しいクリスマスとあるんですけど、これは家族とも
その時一緒じゃなくて、恋人も居なくて、何処かの町に行った時、すっごく寂しい気持で
書いた曲なんです。
なんかクリスマスの時にそういう曲をやるのもなぁ、
なんて思って題名を変えたんですけど、では、それをすみこさんの旦那様の井上鑑さんに
アレンジしてもらいました。では、12月の・・。
〔スミ〕そうだったんだ・・・。(笑い)
〔飛鳥〕そぅ、孤独。

〔飛鳥〕マイクの重みで手がしびれました。
〔スミ〕バイオリンよりは・・・。
〔飛鳥〕重いな。(笑い)
〔飛鳥〕そしてですね。
〔スミ〕なんか、寂しいクリスマスの歌をお送り致しましたけれど。でも、いいですよね、
私この歌本当好きで、
〔飛鳥〕あ、有難う、もぅ。
〔スミ〕あのぅ。
〔飛鳥〕うふふ、内輪受けしてどうすんだ。(笑い)

【Army Dreamers】
〔スミ〕二、三年位前かしらね、このメンバーで、トヨタの・・・
〔飛鳥〕うん、ロビークリスマスコンサートという、今年も実は、今回はそのぅボーカル無しで、
弦だけでやったんですけど・・・。
〔スミ〕うん。その、あの時に、その数年前の時に、私は参加してこの歌を一緒に歌った?
一緒じゃ無かったんだ、その時は、飛鳥ちゃん風邪を引いちゃって、本番、全然
声が出なくて・・・。
〔飛鳥〕そうなんですよ。
〔スミ〕結局、私は一人で歌わさられて、でも、すごーく、なんか、孤独な話を聞いた後に、
これを歌って、胸が締め付けられる様な感じで、大好きだった歌だったんで、このタイトルは
替えないでと言いました。
でもね、そのコンサートのお蔭で、私は、ずっとボイスプロジェクトとか、いろんなセッション
には参加してましたけども、ソロのライブというのは二十数年やっていなかったんです。
で、飛鳥ちゃんが風邪をひいたおかげで沢山歌を歌って、なんか、すごくやりたくなった
きっかけを貰いました。
で、えーっと、去年でしたっけ、(元のBOYS達に確認の視線を投げかける)えーっと、
十月に、二十何年振りかのライブをやったんですけど、ちょっとやみつきになりました。
で、その時にも歌った歌なんですけれども、あのぅ、クリスマスとは直接は関係無いんです
けど、子供が小さい時とかは、うちでもクリスマスツリーを飾って、お祝いするということに
なんの疑問もなく、飾り付けしてたんですね、
段々大きくなって、ちょっとサボったりなんかもしてますけど、最近、色んなお宅で沢山
イルミネーションを飾っているの素晴らしいんですけど、なんだか、今年は、私、それが
すごく寂しい、寂しいなと。
多分、なんでかなぁと思ったら、九月の事件以降、とてもなんか宗教について考えて
しまって、深刻には考えている訳じゃ無いんですけど。
なんか、ちょっと、寂しいなぁと思って。
うちでは何ーんにも今飾り付けしてないです。
だけど、庭の木に一粒、寂しさを表す一粒のなんか、明かりが欲しいと思ったんですけど、
買いに良くと綺麗なのばっかりで、ちょっと買えないでいます。
で、次の曲は、そういうクリスマスとは関係ないんですけど、最近、すごくすごく、前から
歌っている歌なのに、自分でも練習しようと思うと、うちは子供が娘ですけれど、娘の友達
とか、そういう男の子達の事を、自分の子供達の世代の人を、とてもとても愛おしいと思って
しまって、練習している時に、いつも声が詰まって来てしまって困るんですけど。
〔飛鳥〕弾いてても。
〔スミ〕ハハ・・・
〔飛鳥〕詰まってきちゃって、困るんですけど。
〔スミ〕あ、でも、大丈夫です。Army Dreamersという歌をやります。


〔飛鳥〕そういえば、やまがたすみこさん。復刻版のお知らせを、実は新聞で読んだんです、
こないだ。
〔スミ〕私も、うち、朝日新聞。
〔飛鳥〕あ、うちも(笑い) 別に・・・。どうぞ、お知らせして下さい。
〔スミ〕え、あっ、そうですか。
あのぅ、私ちゃんと詳しく説明が出きるかどうか不安なんですけど・・・
あのぅ、私の、あのぅ、元BOYS達というか・・・、(ここで元BOYS達に同意を求める)
(笑い)ですよね。
二十数年前からの、あのぅ、応援して下さった方達が廃盤になってしまったレコードをCDに
復刻するという計画を立てて下さっていて。
えーっと、インターネットで予約をすると、で、何枚だかに達するとそれが実現するという
企画があるそうなんです。
で、あとちょっとで達成出来るというお話で、インターネットじゃなくても今日、なんか用紙が
配られているかもしれないんですけど、それに、ご予約して頂くと、もしかしたらCD化出来る
かもしれないという、廃盤復刻計画というのでインターネットを検索して頂けると出るみたい
です。
〔飛鳥〕ほーっ。
〔スミ〕これで、分かったかなぁ。(笑い)
〔飛鳥〕うん。分かりました。それを読みながら、「私のもあるんだよな。」とか思って・・・。
(笑い)
〔スミ〕本当に?
〔飛鳥〕BMG時代のねぇ、ソロ・アルバムで割と亜細亜の物を集めたやつで、廃盤になって
いるので、
〔スミ〕うん。
〔飛鳥〕そうか、いつかそれに乗せよう。
〔スミ〕うん。
〔飛鳥〕十年位たったら
〔スミ〕そう、えーっ、そんなに前のじゃなくても大丈夫だと思います。で、それを、あのぅ、
もし実現すると、二十代の私に会えるという、えへへ、(「今二十代じゃないんですか?」)
あっ、そっか、じゃぁ、でも、そしたら生まれてないみたいになっちゃうじゃないですか。
その昔のレコードが(出た頃)。
〔飛鳥〕でも、その新しいやつも出して欲しいな。
〔スミ〕はい。あのぅ、録音してます。やってるんですけど、未だ、あのぅ、(小さな拍手)
具体的にお知らせするまではいってないんですけど、新しいのが出来た時には、是非、宜しく
お願いします。(大きな拍手)
〔飛鳥〕では、やまがたすみこさん、有難う御座いました。ということで、また、後で。
〔スミ〕はい。有難う。(スミ、手を振り、退場)
〔飛鳥〕なんか、ハリウッドでは、戦争映画は絶対に売れないと思って止たのに、いきなり
爆発的なヒットを飛ばしているらしいですね、人間の心理っていうのは不思議なもんだと
思います。

【舟の丘】
では、次に、これはなんかね、哲学的な曲なんですけど、コントラバス・吉野弘志の、
もう名曲だと、私は思っています。飛鳥ストリングスのアルバムの一番最後にも
入っているんですけど、「舟の丘」。

〔飛鳥〕チェロ、笠原あやの《拍手》
〔飛鳥〕これは、なんか、一千年の深ーい、海の底に、気持ちが降り積もっていく。何度
聞いても忘れてしまうんですよ。(笑い)そういう、なんか、こう、説明しにくいイメージを
持った曲なんですけど、アメリカで、とかイースタン・ヨーロッパをずーっと、この曲も含めて
吉野さんと、他のニューヨークの色んなダンサーの人達とも周った事が有るんですけど、
その時は単に「ボート オン ザ ヒル」と訳されていて、ちょっとガッカリしたんですけど、
いつかなんかちゃんとした人に意訳して貰いたいですね。題名をね。

【水の贈り物】
では、最後に『水の贈り物』。
これは、もう亜細亜のオーケストラの為に書いて、定番の様になってしまいました。

〔飛鳥〕今のこの曲の終わりの所は、弦だけでやる時は普通は「タァーヤァータァー」
ていうのは、あのぅ、中国の二胡のジャーさんという方がいつも弾いているので、
やってないんですけど、なんか締まらないよねって言って急に今やってみたんですけど、
実はやってみるとこの後にインドの、サーランギが「タンタンーン」っていつも
やっているので、やっぱり自分達としては寂しい感じがしたね。ヘヘヘ。ハハハ・・・、

という事で、コンサートも終わったので(笑い)、メンバー紹介したいと思います、もう一度。
コントラバス、吉野弘志、チェロ、笠原あやの、ビオラ、両角(モロズミ)里香、志賀恵子、
相磯(アイソ)裕子、大久保優子、高橋香織、金子飛鳥でした。
飛鳥ストリングスです。どうも有難う御座いました。
《拍手アンコール》
《アンコールに答えて、飛鳥ストリングス登場》
〔飛鳥〕では、やはり最後に、やまがたすみこさんをお迎えして一曲やりたいと思います。
すみこさん。
〔スミ〕はい。《スミ再び登場、服装は同じ》
〔飛鳥〕いらっしゃいませ。《拍手》
〔飛鳥〕ではですね、私はいつもこの曲を聞く度に、みんながみんな、こういうふうに
言えたら、一番、世界は良いなと云っている曲です。「COME HOME TO ME NOW」。
【(アンコール曲) COME HOME TO ME NOW】

〔飛鳥〕やまがたすみこさんでした。《拍手》すみこさん、今日はどうも有難う御座いました。
《拍手の中、スミ退場。》
〔飛鳥〕では、皆様、お気をつけてお帰りください、風邪引かないように。
《飛鳥ストリングス退場》
《再びアンコールを促す拍手》
《飛鳥ストリングス登場》《拍手》
〔飛鳥〕どうも有難う御座います、しかし、ハハ・・、今日は 何も用意していないので、
(笑い)、挨拶に来ました。(笑い)えーっ、また、これからもお会い出来る事を楽しみに、
このアンコールを次に持ち越したいと思います。どうも有難う御座いました。

  
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