Melodies Come From My Heart

スミの芸名は「やまがたすみこ」。そしてペンネームは「山県すみ子」。
ところが、このアルバムでは何故か「山県すみこ」とクレジットされています。理由は判りません。
「エメラルド・シャワー」の中の「フォー・エバー」が、「やまがたすみこ」名義でクレジット
されているのと同じく、謎の一つなのです。
・・・単なる校正ミスだったりして。(汗)

二つの心 三森たかし/山県すみこ/石川鷹彦
5枚目のシングルとして発表された曲。
「あなたのメロディー」から出た、「風を見たよ」は別として、これ以前のシングルは、
素直に、きれいに、伸びやかに歌っていますが、悪く言えば、ただそれだけ。
歌の世界に感情移入して歌えるようになったのは、この歌あたりからではないでしょうか。

六月雨 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
スミお得意の、幼い日の思い出叙情ソング。こんな歌がたまらないんです、 私たちは。

ふるさと 秋田三和子/山県すみこ/石川鷹彦
初期の作品としては珍しく、わりと低いキーで歌っています。
この歌唱法から当時思い浮かべたのが、森山良子の「遠い遠いあの野原」。確か、
1972年の作品だった筈。
これも、都会で遠く離れた故郷を想う歌でした。ごめん、連想が違う方向へ飛んだ^^;)
この歌のテーマとしては、「思い出のグリーングラス」系かな。

あて名のない手紙 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
これまた得意分野(笑)。失恋少女系。あんたは谷山浩子か^^;)
ごめんなさい、茶化してしまいました。
「たまらなく好きだ!」って言うのがテレくさかったんですぅ。

今、あなたのそばへ 石川鷹彦/石川鷹彦/石川鷹彦
私の許を去って、遠い所へ行ってしまった彼。
しかし、彼への想いは断ち切れない。せめて、夢の中だけでも 彼に逢いたい・・・。
切ない歌。セリフ入りの歌というと、他にはなかったと思う。

むらさき色の風 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
「二つの心」のB面。すみこファンの間では、すごく人気のある歌です。
スミの作詩・作曲というと、このあたりまでは、比較的ワンパターンなものでした。
でも、これは違います。確かに、失恋少女系には違いないんだけど、曲も、何より
歌唱自体の表現力が、凄く豊かです。スミの自作曲の中でも、ベスト5に入る、と私は
思っています。

風を見たよ 土方公子/山田英夫/石川鷹彦
NHKの当時の人気番組、「あなたのメロディー」で、一般視聴者からの応募作品。
スミの自作曲は素敵だけど、なんだか傾向が固まってるような・・・(いや、それが
いいんだけど)という感じもあった頃、この歌は新鮮でした。まさしく、スミの為の
スミの歌です。

ひとり 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
「あて名のない手紙」と同様の傾向の歌。「胸キュンすみこ」の本領発揮 (笑)。

春のおとずれ 山県すみこ/森山良子/石川鷹彦
これも、良子姉さんからの曲。
春を迎えた、少女の弾む心を描いたスミの詞に、良子姉さんが曲を付けてくれました。
しかし、難しい・・・^^;)。この歌も(爆)。音域は、やたらと高い所使ってるし。スミで
なければ歌えない歌だった事は間違いありません。

小さなマスコット 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
数あるスミの歌の中でも、可愛らしさNo.1ですね、間違いなく。
一人で聴いていて、「あ、スミが僕に『♪私はあなたのマスコット ちいさなちいさな
マスコット』と言ってくれてるぅ」と勘違いした青少年は多数に及んだものと思われます(爆)。

ため息 山県すみこ/山県すみこ/石川鷹彦
ここまで聞いて気が付く、このアルバムのテーマ。それは少女の片思い。 或いは、
恋への憧れ。そして感傷。
でも、十八歳のスミの足跡としては、これで良かったと思うのです。

inserted by FC2 system