エメラルド・シャワー

ひとつの出会いと、そして別れ・・・
愛を知った女性の心の軌跡を描いたアルバムです。 独身時代最後のアルバムであり、また後に夫君となる井上鑑氏がセッションに参加していた、 記念碑的アルバムです。
そして、スミのソロ・アルバムは四半世紀を経た2003年発表の「歌が降りてくる」まで 長い沈黙の時代に入ったのです・・・。

SIDE-1
ほろ酔いイヴ  来生えつ子/惣領泰則/惣領泰則
クリスマス。
初めてのお酒。
ちょっぴり背伸びしてみた少女は、初めての甘やかな、不思議な感情を知りました。
「恋の始まり」がテーマになっている作品。スミの優しい歌声が、アルバムの世界へ連れて行ってくれる のです・・・。
にせドンファン  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
男の子というものは、いつの時代も不器用なもので、一生懸命自分を飾って、凛々しくあろうとしても、 想いは空回りするばかり。
女の子は、それが全部判っていて、それが可笑しくて・・・
でも、好き。
恋って、そんなもんでしょう。
雨あがりのサンバ  山上路夫/村井邦彦/惣領泰則
言わずと知れた、森山良子が歌った国産ボサの名曲です。
大江田ディレクターはこの曲が大好きで大好きで、このアルバムへの収録が実現したという逸話が 残っていますが、スミの歌は良子さんとは違った、柔らかな浮揚感につつまれているかのようです。
フォー・エバー  やまがたすみこ/やまがたすみこ/惣領泰則
この作品には、メロディがまったく異なる別テイクがあります。
でもそれはレコード化されずに終わり、NHK-FMでただ一度だけ、弾き語っただけなのです。
「エメラルドシャワー」というアルバムでのポジションを考えると、こちらの作品が採用されたのは 順当かなとも思いますが、幻のNHKヴァージョン、名曲でした。
小さなヴァカンス  山上路夫/佐藤健/惣領泰則
恋人たちの日常を歌った佳曲。
ゆったり、たゆたうような平穏な日々は、永遠に続くような気持ちにさせてくれます。
でもしかし、金の時はやがて・・・
SIDE-2
あの日のように微笑んで  山上路夫/惣領泰則/惣領泰則
恋の季節も、いつかは秋風が吹いてくるもの。
冷たい秋風を、やがて春が巡り来る季節の流れとして捉えきれるか、それとも冬の予感に怯えるのか・・・
恋人たちは、皆この分かれ道に立つのです。
戻ろうとしてはいけないのに、戻ろうとして、それが出来ないことに気付いた時、それは・・・
イニシャルは“K”  三浦徳子/佐藤健/惣領泰則
スミの数多くの作品の中でも、特に異色の作品です。
嫉妬というものは人間の業の中でも、もっとも抜け難く、深いものです。
それだけに、このテーマで作られた作品は古今東西、枚挙に暇がないのですが、スミのキャラクターには 似合わない。
というか、避けてましたね。
スミ自身、こうした感情を嫌っている、あまり好きな作品ではないという趣旨のコメントを 残してもいますけれど。
しかし、心に闇があればこそ、光の部分もあるのです。己の心の闇を、恐れ慄くことはないのです・・・。
渚のエピローグ  来生えつ子/惣領泰則/惣領泰則
破れた恋を、海に沈む夕日に重ねる心情を歌った作品。
そうして人は大人になるんだね。
今からひとり  来生えつ子/来生たかお/惣領泰則
アルバムの構成としては、これが事実上、ラストの曲です。
後に夫君となる、井上鑑氏のピアノ伴奏で、切々と歌うスミ。
なにかしら、これでお別れになるんじゃなかという漠然とした不安は感じました。
そして、それは残念ながら当たっていたのです。
マイ・ハート  岡本おさみ/梅垣達志/惣領泰則
歌詞を聴いていると、まるで吉田拓郎。 そう思ってみると、なんだ、作詞は岡本おさみじゃないか(笑)


Produced by 大江田 信, 惣領泰則
Directed by 大江田 信
Engineerd and Re-Mixed by 三尾嘉夫
Mastaring Engineered by 時枝一博
Musicians:市原 康(Drums)
金田一昌吾(Bass)
津村泰彦(E.A.Guitar)
井上鑑(All Keybords)
川原直美(Percussion)
中島御(Percussion)
Jake Comceotion(Horns)
Ohno Group(Strings)
村岡健(Lyricon)
Recorded and Re-Mixedat Nippon Clumbia Studio, Tokyo
Date:1977 November to December
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