サマー・シェイド

このアルバムが発表された1975年頃は City Pops、New Music の台頭著しい時代でした。
日本コロムビアでもこうした傾向に対応すべく、それまで純朴な、言い方を変えればいささか アカ抜けない(ごめん、スミ^^;)フォークを歌っていたスミを Pops Singer へと転換させることを 意図したアルバムでした。
ジャケットのヴィジュアル・イメージも大きく変わり、当時レコード店で初めて見た日、 ある種の強いショックを受けたことを思い出します。
持ち帰って針を落としてみれば、イメージチェンジを図ったとはいえ、スミはスミでしたけれど。


ステキなゲーム 三森たかし/山県すみ子/渡辺俊幸
夏の日の恋の始まり、そして終わりを描いたアルバムのトップは、明るい、天真爛漫とした スミの歌声を聴かせてくれます。
でも、そんな日々って長くは続かないものなんだよねえ・・・

白い桟橋  山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
「夏の光に」のB面としてシングルカットされた曲です。
別れの場面を描いているんですが、こういう詩はスミ、たくさん書いてるね・・・。
それはそうと、忠英さんのギターソロも、なかなか聴かせます。

琥珀色のスウィング  山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
スミが大好きなマリア・マルダーに捧げたオマージュ。
確か、発売直前にFM誌に載った広告では、曲名が「マリア・マルダーに愛をこめて」になって いたな。
2001年のライヴでも「琥珀色のSWIG」と題して歌いました。

雨の日曜日  山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
せっかく知り合った彼なのに、休みの日はいつも自分だけでどこかへ行ってしまう。ちっとも 自分をかまってくれない。
でも、本当は憂鬱な筈の雨の日も、そんな日なら彼はきっと部屋にいるに違いない・・・。
そんな少女の寂しさを綴った佳曲でした。
今になって思う。若い頃って、そんな女の子の気持ちを察してあげるゆとりもなかったよなあ。

 山県すみ子/山県すみ子/瀬尾一三
すみこファンのウェディングソングの定番。
でもねえ。締めの「あなた愛してる」に行くまでが長い。
1番の「それを愛というのなら まだ愛じゃない」でフェードアウトされたら笑えないよ^^;)


青い径  山県すみ子/吉川忠英/吉川忠英
青春賛歌なんですが、やはりどこか翳りのある歌です。
メロディーは、とっても明るい。
でも、♪もしも青春が この人生の いちばん終わりに あったなら
という歌詞が、楽しいのに一方で哀しい結末を暗示しているようでもあります。
でも、青い径は、明日もあなたと歩く径(みち)なんだという言葉で、少し救われたような気も します。

貸し切りハイウェー 山県すみ子/渡辺俊幸/渡辺俊幸
City Popsしようとしてるけど、なんか垢抜けない(笑)
メカニカルな世界は似合わないよねえ。
でも、郊外をドライブしてる時に聴くと、妙に心地いいんだ、これが。

カットグラスの映像 山県すみ子/柳田ヒロ/柳田ヒロ
この歌の中の二人は既に結婚してるのかな?
恋した日々の情熱は遠い追憶の彼方に過ぎ去り、流されていく日常・・・
聴いてると、なんだか辛くなってきます。
・・・好きな歌か?と問われれば、正直言って、少しつらいです。

夏の光に 喜多条忠/山県すみ子/渡辺俊幸
シングルカットされた曲です。
洒落たフランス映画の一場面みたい・・・
軽いボザ・ノヴァのリズムにのった、たゆたうような歌声が妙に心地よい歌でした。

11月の風  山県すみ子/山県すみ子/渡辺俊幸
永遠に続くかのようだった夏もいつか過ぎ去り、いつしか心の中にまで秋風が忍び込んできた。
あの日の追憶の中に遊んでみるけれど、逢えない日々はやはりつらい。

こうして、「夏の翳り」を知った少女は一つ大人になったのでしょうか。



※ 初版のアルバムのみに付いていた、60cm x 30cmの大型ポスターです。


すんません、こんなのもあります^^;)

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